こんにちは、外装劣化診断士の菅野です。
こちらの兵庫県三木市現場のブログ関連で「細部補修せず塗装したらどうなるのか」をもう少し詳しく書いておきます。
■取れているしっくいを埋めずに塗装だけした場合
埋めずに塗装だけした場合、屋根材同士の隙間から浸水し、雨漏りにつながります。
室内への「雨漏り」であれば比較的早期に気づくことができますが、野地板を伝って流れて行き軒先の方に流れていき、ずっと気づかないという事も・・・。
野地板は基本的に木材です。「木材を雨水が伝っている状態」がずっと続くとどうなるかは、ご想像に難くないと思います。
■袖瓦の釘の浮き、打ち込まずに放置した場合
放置したら最終的には釘が抜け落ちますが、それはまだまだ先の事です。
2〜3年後に抜け落ちて瓦が崩れる、という事はありません。
この造りの屋根の袖瓦の釘はほとんど浮いています。
なぜか? というと下地の木材と釘の熱膨張率が違うから。です。
異なった率の膨張を繰り返し、自然に浮いていくのですね。
余談ですが、昔からある神社仏閣などは金属を使用せず、全て木材で組んでいるので熱膨張が均等で長持ちしてるんですって。
ということで、こちらは「放置したら数年でこうなるぞ・・・!」という話にはつながりません。
ですが、塗装の時に打ち込んでおけば安心です。
今日の雨は午前中だけで済みそうですね。
それでは今日もご安全に。
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